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【現地レポート①】DAY 1 総評:3×3 の日本一へ向けて今年も熱戦が開幕……

 3×3 の日本一を決める『第 7 回 3×3 日本選手権大会』が 2 月26日より新宿住友ビル三角広場で開幕しました。昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため無観客開催となりましたが、 LIVE 配信を実施。都道府県予選と東、中、西日本のエリア予選を突破した男女各16チーム (実際は新型コロナウイルス感染症の影響で一部チームは出場を辞退) によってファイナルとなる決勝トーナメントの 1 回戦と準々決勝が行われ、ベスト4が出そろいました。

男女ベスト 4 の顔ぶれ
 まず、女子カテゴリーでは12チームによって熱戦が繰り広げられ、BEEFMAN (岐阜県)、QUEEN BEE (千葉県)、TOKYO DIME (東京都)、REXAKT (宮崎県) が準決勝進出を決めました。
 昨年度の覇者 (第 6 回大会) である XD (クロスディー) の 4 人を擁する REXAKT は、2 試合連続で KO 勝ち。REXAKTにとっては第 5 回大会 (2020年) 以来、選手たちにとっては昨年に続く優勝に向けて好発進を切りました。ただ、エースの #54 齊藤桃子選手は結果よりも「こういう状況 (コロナ禍) の中で試合をさせて頂いています。(私たちにとって) 楽しむことがこの大会に臨んでいる第一の意義だと思っています」と、仲間たちとプレーできる嬉しさをかみしめています。
 また、第 2 回大会 (2016年)、第 4 回 (2018年) 大会を制した QUEEN BEE (千葉県) も勝ち上がりました。いずれの大会でも優勝を経験した #3 浅羽麻子選手は、#33 大橋実奈選手やかつて対戦相手として切磋琢磨した #27 安江舞選手、#13 小沼めぐみ選手と今大会に臨んでいるため「一緒に 3×3 をできることが心強いですし、大事にしたいです。(準決勝も) できる限りやりたいです」と意気込みました。

 続いて、男子カテゴリーでは15チームによる白熱した試合が展開され、UTSUNOMIYA BREX (栃木県)、Dominate (千葉県)、ORANGE ARROWS AICHI (愛知県)、Solviento (岩手県) が準決勝へ駒を進めました。4 チームとも準決勝、決勝に勝てば日本選手権で初優勝となります。
 とりわけ昨秋の『3×3 JAPAN TOUR 2021 EXTREME FINAL』を制した UTSUNOMIYA BREX は、大会制覇に闘志を燃やしています。#11 齊藤洋介選手は「これまで出場できなかったり、去年は負けてしまったりと、チームにとって縁の無かった大会でした。だからこそ、今回は正真正銘、勝って (優勝のタイトルを) 獲りたいです」と話しました。
 また、第 5 回大会 (2020年) を制したTEAM TSUKUBA を受け継ぐ Solviento (岩手県)。当時、優勝を経験した #11 梅林聡貴選手は「過去に (TEAM TSUKUBAとして) 優勝していますが、選手も環境も当時とは全く違います。(準決勝に向けて) 挑戦者の気持ちで臨むことに尽きると思います」と、意気込みを語りました。

日本選手権で現役引退……
 一方で、今大会を最後に現役を引退した選手もいました。TOKYO DIME (東京都) の #20 岩下達郎選手です。初戦の EPIC (兵庫県) 戦に 16-21 で敗れ、18年間の競技人生にピリオドを打ちました。
 1988年生まれの岩下選手は205センチの高さをいかして活躍してきました。5 人制では高校時代から年代別の日本代表に選ばれ、慶応義塾大学ではインカレ制覇に貢献。3×3 では2014年より TOKYO DIME の創設メンバーの一人となってチームの発展に尽力しました。2020年には『3×3 JAPAN TOUR 2020 EXTREME Limited FINAL』の初優勝も成し遂げました。
 最後の試合を終えて「18年間、5 人制と 3 人制で競技を続けることができて、本当に嬉しく思います。これもひとえに支えてくれる皆様のおかげであり、この場を借りて感謝を申し上げます。ありがとうございました」と、岩下選手はコート上でスピーチ。会場にいる選手たちや競技関係者、LIVE 配信の先にいるファンに対して語りました。
 また、3 人制バスケの歴史とともに、彼はキャリアを重ねることができた側面もありました。競技の黎明期から、2021年の東京オリンピックで正式種目になった 3×3 に注目が集まるまで、岩下選手は第一線でプレーできたゆえに「この場にいられたことはとても嬉しいです」と笑顔で振り返っています。
 最後に、今後は「いまこの瞬間、僕が何か (3×3 に) 関わる考えはないです」としながらも、こう続けました。
「まずは色々な場面を見てきたので、一人のサポーターとして今後も 3×3 の繁栄を一番近くで見守っていきたいです。また、色々な巡り合わせがこれからあると思います。そういうときに僕が力になれること、そしてこの経験をいかして社会に貢献できる何かが見つかれば、3×3 やスポーツに携わっていきたいと思います」

 岩下選手、18年間お疲れさまでした。

 3×3は多くの選手によって、様々な歴史が刻まれてきました。本日12時30分より始まる準決勝、決勝で新たな 1 ページが刻まれる瞬間を、是非ご注目ください。

<27日の大会日程 ※>
○準決勝
・女子12:30~ BEEFMAN (岐阜県) vs. QUEEN BEE (千葉県)
・女子12:50~ TOKYO DIME (東京都) vs. REXAKT (宮崎県)
・男子13:10~ UTSUNOMIYA BREX (栃木県) vs. Dominate (千葉県)
・男子13:30~ ORANGE ARROWS AICHI (愛知県) vs. Solviento (岩手県)
○決勝
・女子14:00~、男子14:30~

○ LIVE 配信はこちら (12:20頃~15:00頃)
https://www.youtube.com/watch?v=X7s3uTgj_jY

※試合状況によって開始時間は前後する場合がございます。

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